攻略!中山ダート1800m
前回は4コーナーの位置取りが先頭に立つ馬を狙っていけば、高い回収率が期待できる、というところまでお話しました。
では、今回はそんなお宝馬をどうやって見つけるかについて迫って行きたいと思います。
自分がまず注目したのは前走の4コーナーの位置取り。理由は単純に前走の4コーナー時点の位置取りが前の方であれば、今走でも同じ様な位置取りになる可能性は高いと考えたからです。
算出したのは2005~2014年の中山ダート1800mの全レースから今走4コーナーで1~3番手に付けた馬の成績から前走4コーナーの位置取りの比率です。
結果は以下の通り
前走4コーナー位置取りと今走4コーナー時点で1~3番手につける確率
やはりと言うか、前走好位置につけていた方が、今走においても馬券として狙える位置につける割合は多いです。実に3回に1回の確率で勝ち負けになる位置にいてくれる数字。
大体1日に3,4レース組まれる中山ダート1800mにおいて1日に最低1回はこの条件に当てはまってくれる計算になります。
次に回収率を見てみましょう。上が前走の位置取りの全体の回収率、下が前走の位置取りから今走1~3番手につけた馬の回収率の比較となります。
この数字を見ると、前走4コーナーで3番手以内にいた馬では、今回同じ様な位置取りにつけても、複勝率が何とか110%を超える程度。3回に1回の割合で4コーナー時点で好位置を取れる馬を見抜いたとしても、大きなリターンにはなりません。
むしろ、前走4コーナー時点で4番手~9番手につけていた馬が軒並み回収率が100%越え。特に前走7~9番手に付けていた馬が今走で1~3番手に付けると単複共に180%以上を叩き出しています。例え今走で3番手以内に付けられなかったとしても、前走3番手以内にいた馬より10%近く回収率が高いのも特徴です。
ちなみに前走13番手以下にいた馬が今走で3番手以内につけた場合、回収率は異常に高くなっていますが、確率が5%程度では至難の業。10~12番手も今走で3番手以内につける確率が9%しかない割には単回収率はあまり美味しい数字とは言えないですね。
更に細かく絞っていくと、もっと面白い結果に
前走4~5番手につけていれば前走3番手につけていた馬の合計とほぼ変わらない確率で今回3番手以内に入り、単勝および複勝回収率が跳ね上がります。特に美味しいのは7番手。4回に1回の割合で先団に取り付く馬を掴めれば回収率は単複ともに200%オーバー。
前走の着順ではなく4コーナーの位置取りが4~9番手の馬をピックアップして、後は自分の予想スタイルに当てはめるだけでも、かなりの効果が望めそうな気がしますが、いかがでしょうか。
まとめ
・前走4コーナーで3番手以内にいた馬は今走も3番手以内にいる確率が最も高い。
・回収率を見ると、前走3番手以内の馬はあまり美味しいとはいえない。狙うなら前走4~9番手
次回は前走4~9番手につけていた馬から今走3番手以内に入る馬の確率をどう上げていくかについて、検証していきたいと思います。
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今回はG1にフォーカスを当てたデータ集「数年使える競馬G1予想」
2部構想で今回はフェブラリーS~宝塚記念までを収録。自分が競馬を予想する上で重視しているデータを纏めてあります。
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少しでも気になったら、読んでみてください。
前回は4コーナーの位置取りが先頭に立つ馬を狙っていけば、高い回収率が期待できる、というところまでお話しました。
では、今回はそんなお宝馬をどうやって見つけるかについて迫って行きたいと思います。
自分がまず注目したのは前走の4コーナーの位置取り。理由は単純に前走の4コーナー時点の位置取りが前の方であれば、今走でも同じ様な位置取りになる可能性は高いと考えたからです。
算出したのは2005~2014年の中山ダート1800mの全レースから今走4コーナーで1~3番手に付けた馬の成績から前走4コーナーの位置取りの比率です。
結果は以下の通り
前走4コーナー位置取りと今走4コーナー時点で1~3番手につける確率
1~3番目 | 37% |
4~6番目 | 20% |
7~9番目 | 13% |
10~12番手 | 9% |
13番手以下 | 5% |
やはりと言うか、前走好位置につけていた方が、今走においても馬券として狙える位置につける割合は多いです。実に3回に1回の確率で勝ち負けになる位置にいてくれる数字。
大体1日に3,4レース組まれる中山ダート1800mにおいて1日に最低1回はこの条件に当てはまってくれる計算になります。
次に回収率を見てみましょう。上が前走の位置取りの全体の回収率、下が前走の位置取りから今走1~3番手につけた馬の回収率の比較となります。
前走1~3番手(全体) | 単回収率 | 56.2% | 複回収率 | 73.5% |
今走1~3番手 | 単回収率 | 95.0% | 複回収率 | 110.6% |
前走4~6番手(全体) | 単回収率 | 69.5% | 複回収率 | 88.5% |
今走1~3番手 | 単回収率 | 143.3% | 複回収率 | 133.6% |
前走7~9番手(全体) | 単回収率 | 71.0% | 複回収率 | 84.3% |
今走1~3番手 | 単回収率 | 209.5% | 複回収率 | 183.4% |
前走10~12番手(全体) | 単回収率 | 59.9% | 複回収率 | 75.7% |
今走1~3番手 | 単回収率 | 129.4% | 複回収率 | 206.5% |
前走13番手以下(全体) | 単回収率 | 67.0% | 複回収率 | 64.1% |
今走1~3番手 | 単回収率 | 489.5% | 複回収率 | 213.0% |
この数字を見ると、前走4コーナーで3番手以内にいた馬では、今回同じ様な位置取りにつけても、複勝率が何とか110%を超える程度。3回に1回の割合で4コーナー時点で好位置を取れる馬を見抜いたとしても、大きなリターンにはなりません。
むしろ、前走4コーナー時点で4番手~9番手につけていた馬が軒並み回収率が100%越え。特に前走7~9番手に付けていた馬が今走で1~3番手に付けると単複共に180%以上を叩き出しています。例え今走で3番手以内に付けられなかったとしても、前走3番手以内にいた馬より10%近く回収率が高いのも特徴です。
ちなみに前走13番手以下にいた馬が今走で3番手以内につけた場合、回収率は異常に高くなっていますが、確率が5%程度では至難の業。10~12番手も今走で3番手以内につける確率が9%しかない割には単回収率はあまり美味しい数字とは言えないですね。
更に細かく絞っていくと、もっと面白い結果に
前走 | 今走3番手以内の確率 | 単回収率 | 複回収率 |
4番手 | 32% | 132.2% | 118.8% |
5番手 | 30% | 137.1% | 140.3% |
6番手 | 26% | 165.2% | 145.3% |
7番手 | 23% | 232.4% | 210.6% |
8番手 | 19% | 216.3% | 157.9% |
9番手 | 17% | 167.6% | 168.5% |
前走4~5番手につけていれば前走3番手につけていた馬の合計とほぼ変わらない確率で今回3番手以内に入り、単勝および複勝回収率が跳ね上がります。特に美味しいのは7番手。4回に1回の割合で先団に取り付く馬を掴めれば回収率は単複ともに200%オーバー。
前走の着順ではなく4コーナーの位置取りが4~9番手の馬をピックアップして、後は自分の予想スタイルに当てはめるだけでも、かなりの効果が望めそうな気がしますが、いかがでしょうか。
まとめ
・前走4コーナーで3番手以内にいた馬は今走も3番手以内にいる確率が最も高い。
・回収率を見ると、前走3番手以内の馬はあまり美味しいとはいえない。狙うなら前走4~9番手
次回は前走4~9番手につけていた馬から今走3番手以内に入る馬の確率をどう上げていくかについて、検証していきたいと思います。
【告知】久々に競馬関係の電子書籍を書きました。
今回はG1にフォーカスを当てたデータ集「数年使える競馬G1予想」
2部構想で今回はフェブラリーS~宝塚記念までを収録。自分が競馬を予想する上で重視しているデータを纏めてあります。
また、おまけとして今年からJRA騎手となったミルコデムーロ騎手のデータも収録。見ておいて損は無いと思います。(後編ではルメール騎手について書きたいと思ってます)
少しでも気になったら、読んでみてください。